ハムスター
ジャンガリアンハムスターにはノーマル、サファイア、プディング、パイド、ブラックなどいくつかの毛色の品種がいますが、その中でも白くて綺麗なパールという毛色の品種に特徴的な斜頸という病気のお話です。
少しずつ進行していくという感じではなく突然発症し、早い子だと半年、多くは1歳前後で首を傾げたりくるくる旋回するような症状が出ます。
パールの品種特有の遺伝的な素因が絡んでいるため、薬などで治療しても基本的にはよくならないことがほとんどです。
しかしながら一方で、重篤な脳症状(てんかん発作や意識障害など)に発展することは稀で、ある程度のところから進行しないことも多く首を傾げながらも普通に生活できているケースが多いのですが、何らかの疑わしい症状が見られた場合は、念の為診察に来ていただくことをおすすめいたします。
パールの飼い主さんに特に知っておいてもらいたい情報でした。
ウサギ
うちの子は昔から牧草が好きじゃないのですが、どうすれば牧草を食べてくれるのでしょうか?
うさぎの飼い主さんの代表的な悩みの一つですよね。
ペレットの量が多すぎないかどうかはまずチェックすべき点ですが、それ以外に比較的多いのが、牧草の香りが落ちてしまっているというケースです。
ウサギの脳の一部である嗅球という領域が非常に大きく、嗅覚が非常に発達しています。人の10倍から100倍、犬にも匹敵する程の嗅覚の持ち主です。
牧草はなまものです。
袋を初めて開けた時には非常に良い香りがするのですが、時間と共に香りが劣化していくのです。新しい牧草にするとよく食べるようになる場合が多いのですが、でも食べないからといって牧草の価格も馬鹿にならないし無駄にもできませんよね。
当院でお薦めしている方法は、ジップロックに小分けしてもらうという方法です。
新しい牧草を最初に開封したら、まずはジップロックに小分けして密封してみてください。
そしてまず一つのジップロック内の牧草がなくなったら、次のジップロックを初めて開けるといった感じです。
与える直前までできるだけ開けないようにするというやり方です。この方法をとることで、香りの劣化をある程度遅らせることができます。
元々入っていた牧草の袋を出した後に毎回密封しておくというのも良いような気もしますが、1日数回牧草を与えるために袋を開けることになるので、やはり香りはどうしても落ちていきます。
与える直前まで、袋は開けないようにするというのがポイントです。
これはモルモットやチンチラ、デグーなどの場合も同様です。
また、収穫のタイミングによっては、牧草の味や香りが異なる場合(特に海外製?)もあるので、別の牧草に変えてみるというのも良いのかもしれません。