モルモットやハムスター、デグーなどの齧歯目やウサギは、様々な動物種の中でも特に音にストレスを感じやすい動物種です。
これらの動物は聴覚に優れており、人間には聞こえない高周波の音(超音波)まで感知することができます。
自然界での捕食者の足音や仲間とのコミュニケーションのためと考えられています。
しかしながら不規則な強弱のある音や、長時間の強い音にさらされたりすることで、コルチゾルの上昇など動物の体に悪影響を及ぼすことが知られています。
各種動物の可聴域は?
人;0.04~20kHz
ウサギ;0.36~42kHz(21kHz以上の聴取可能)
モルモット、ハムスター;0.08~45kHz(21kHz以上の聴取可能)
ネズミ;0.2~68kHz(21kHz以上の聴取可能)
数字が小さいほど低い音、大きくなるにつれて高い音になります。
人間が感じ取ることができない周波数(20kHz以上)の音が超音波と呼ばれています。
ウサギや齧歯目では数字を見てお分かりの通り21kHz以上の超音波をしっかりと聴き取ることができます。
飼育環境での超音波の発生源は?
注意しなければならないのは、通電状態の電化製品です。
テレビやパソコンなど(電源が切ってあってもコンセントが刺さっていれば)あらゆる電化製品から発生している可能性があります。
しかしながらこれらの電化製品は我々の生活に不可欠であり、全く排除することは現実的に不可能ですよね。
ケージや生活場所がその発生源の近くにある場合は、できるだけ離してあげるだけでも軽減することは可能です。
なお、超音波という用語は、あくまでも人間が聴き取れない高い周波数の音について、人間からの視点でそう名付けているだけで、単なる『音』であることに変わりはありません。
超音波とよばれる周波数の音は、水面の音や風の音など自然界でもあらゆる場面で常に発生しています。
超音波であっても、人の聞こえる周波数の音であっても、とにかくその動物にとって聴き取ることができ、そしてそれが不快に感じるのであればストレス元となるということで、もし仮に超音波に気をつけていても、テレビの音や音楽などが常にガンガンに鳴っているのはNGであるということは言うまでもありません。
齧歯目でもチンチラは例外です、、
齧歯目は超音波を聴き取れるとお話ししましたが、チンチラはほぼ人間と可聴域
が同じで、超音波にはあまり気を使わなくても良さそうです。
いかにも聴き取れそうなイメージの見た目ですが意外です。面白いですね!
うさぎや齧歯目は音に対してストレスを感じやすい動物です。
我々が気付かないうちに身の回りから発生している音が、知らず知らずのうちに負担をかけているかもしれません。
今一度、家の環境をチェックしてみてはいかがでしょうか?
